2021年01月12日
●新規事業
新規事業が上手く行かない理由。
日本政策金融公庫の調べでは「ここ10年で新規事業を行った会社は」約4割。
都市伝説では9割が失敗すると言われているが、実際は岡山大学の調べでは約7割が
失敗程度かと。
いずれにしても新規事業は失敗する確率は高い。
新規事業に着手する原動力は現在の事業への危機感を感じる社長の気持ちから。
または、こんな儲け話がありますがと持ち込み企画に乗った時。
いずれも言い出しっぺは社長?
新規事業は未知の業界、だからどこに地雷があり穴ぼこがあるかも不明なので
穴ぼこに落ちる確率は高い(だから地図が必要)
隣の芝生(業界)は青く見える?
では、「ひと」「もの」「かね」の観点から。
「人」
新しい事業を新しい人にやらせる。
外部から新しい人を採用して、その業界には事業には詳しいし経験も
あるからと任せてしまう。
当然のように社内では孤立し内部からは、俺たちが稼いだ金を
あんなこと(新規事業)に使いやがってと齟齬が生まれ、その任せた人が
退職してしまいその新規事業はそのまま終了。
または、社内で成績の上がらない社員を担当にしてスタート。
出来ない理由探しばかりでこと進まず、社内ではその部門だけは
行きたくないとなってしまう?
いずれも頓挫してしまう。
「もの」
手掛けたサービスや製品。
当然世に出すまでは試行錯誤しながら完成度を高めブラッシュアップして
行かなくてはならないが、そのプロセスで担当者が「これで大丈夫だろうか?」
「売れるだろうか?」「失敗したらどうしよう?」等々担当者は相当な
プレッシャーがかかる。
本来一番の理解者(言い出しっぺ)の社長さえもが大丈夫か?(悪気は無くとも)などと
声を掛けてしまい(苦笑)目指すゴールがブレてしまい製品やサービスの改良でなく
「売り方」や「見せ方」に力を注ぎ肝心の製品開発がおろそかになってしまう
ケースがある。
するとその製品やサービスは競争力を高められずに世に出ない。
「金」
本業が陰ってきてから新規事業に着手する場合が多く、資金回収までの
時間軸が早急過ぎる場面が多い。
成功や資金回収を急ぐあまりに短期的に結論を出して新規事業を止めてしまう。
資金的余裕がない分、成功までのプロセスを待てない。
如何でしょうか?
成功する確率が高くないからこそ、内部(井戸の中)だけの議論や会社の都合だけで
スタートせず外部の意見を聞き、取り入れる度量を持って取り組みませんか?
そうしないと知らない土地に行くのに地図を持たないで行くようなものですよね?
道に迷う(失敗)のも当然かと思います。
勿論外部の人の人選も大切です。正論君ではダメですよ?(笑)